BMW850i


ハチゴロウスロットルモーター分解　　2010.6
	ハチゴロウのエンジンはベーエムＭ７０型です。ベーエム初の乗用車用５０００ＣＣ、Ｖ１２ユニットで１９８８年にデビュウしました。オールアルミエンジンで１２気筒エンジンでは当時最軽量を誇った名機です。エンジン重量が補機類が付いた状態で２４０キロです。ＴＣ２４と大差ないかもです・・・。ＴＣ２４はヘッドがメチャ重です。当時世界初の試みであるスロットルをモーター駆動したフライバイワイヤー方式を採用しております。　当時よくココまで制御出来たのに感心するのが左右同調アイドリングコントロールをスロットルバルブのみで行っています。　左右バンクの負圧を厳密に測定して、エンジン運転中に良く良くスロットルバルブを見ていると微妙に開け閉めしています。
	このようなハイテクのため、ヤハリ故障が多く、当時はこのモーターがよくイカレてＡＳＳＹ交換５０マンコースでした。そのため、ベーエムの欠陥エンジンとまで言われてしまう不運のエンジンでしたが設計思想は素晴らしく、メルツェデスのＶ１２よりもきわめて合理的でパワーよりも官能的なフィーリングを重視した非常に珍しいユニットでした。
	このモーターが片バンク固着するとたちまち不調バンクの燃料を止めて、セーフモードになってしまいすぐに６気筒になってしまいます。６気筒でも走りますが、出力は半分です（笑）モーターのブラシ回りを分解清掃で、ほぼ復活しますが、元々非分解のため特殊なネジで閉まっているので、開けるのには多少苦戦します。今度締める時はキャップスクリュウで締め付けです。コネクター接続部分は金メッキ端子です（驚）結果ウルトラスムーズになりました。コレでまた楽しめそうです。


タッチャンのコメントです。
	聞いただけでも相当複雑なメカで何のことかさっぱり解りませんですね･･･。流石に当時のフラグシップマシン、ちょっとした部品でも相当な費用がかかりますね～。相当お金持ちか、トミタクさんのように自分で治せる技術がないととてもじゃないと維持できんですな･･･。（笑）

もうデーラーでは見てくれません

年式が旧すぎてもう岡山のデーラーでは見てくれなくなりつつあります。
当時このテを修理していたメカニック様もそろそろ引退されていたり現場から離れてしまったりです。

１２年前に乗っているときにはベーエム世田谷のデーラーメカニック様に修理方法を色々と教えていただき、シロウト相手にホント親切にご指導していただきました。まだ当時のメカニック様はいるのかなぁ・・・。

最近はネットがあるので素晴らしく便利になりました。

このＶ１２をデーラー以上に研究されている博士がニッポンにも数人おられまして色々その方々からご意見を頂きながら維持できるようになりました。

コレは１２年前の写真です・・・。この７０スープラも見なくなりましたねぇ。


ハチゴロウアルピナ計画その後　　2010.7
	さてさて、かねてよりギャグ路線で進めているベーエムハチゴロウアルピナ計画なのですが、フロントスポイラーの入手に手間取りました。昔は高価だったのですが、ボチボチ売り物がありましたが、さすがにアレから１０年以上経つともう廃棄されたのか出てこないですねぇ・・・。
	なんとか割れアリ中古品が見つかり、タッチャンアルファのレストアで有名な『ＯＲＩＧＩＮＧ』さんにスポイラーのみ持ち込みました。タッチャンアルファのレストアで作業難航した時に気分転換で作業していただきました。見事に修繕されたので、ハチゴロウを入庫いたしました。さすがにトミタクシロウトパワー軍団ではこのクルマの色あわせ＆塗装は出来ないので、お任せしました。完成が楽しみです。昔あこがれたハチゴロウが完成します。