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Z432再会  2009.8

先日感動するコトがありました。
最近は色んなモノを見たりしても慣れてしまい、感動するってコトが薄れて
くるのですが、今回は久しぶりに感動しました。
それは写真のおクルマです。
私のおもひでのクルマです。 たしか15年ぐらい前に走っているのを見て
カッチョエエと思ったZ432そのものです。
バイパス高架下倉田の交差点(ローカルですみません)をシフトダウンして走り去った432。
まさかそのクルマにまた会えるとは思ってもいませんでした。
私はあれから県外に出て行ったのばかりだと思っていました。


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Z432再会  2009.8

そしたらなんとオーナー様は変わっていましたが、ナンバープレートも
当時のままで、残っていたのには感動モノです。希望ナンバー前で432です。
15年前の写真がアルバムから出てきたので見てみました。
アノ頃は多少ヤンチャ仕様でオーバーフェンダー&フロントスポイラー
が装着されていましたが、現在はノーマルに戻されています。
トミタクZをサファリブラウンの不人気色に塗ったのも、実はこの432を
見てからいつかあの432に近付きたい・・・。との思いもありました。
現在は多少不調状態なので、本調子のS20にするべく作業予定です。
オーナー様も思い入れのあるクルマなので、あの時のサウンドに戻してあげたいです。


Z432調整! 2009.8

今、トミタクガレージで話題?のZ432のキャブレーターの調整をしました。
数日間預かって冷間始動から温間始動&走り調整等しました。

非常に希少車なので、とにかく細心の注意を払っての調整です。
油面、燃圧、点火時期等基本調整からです。

結果カナリ良くなりました。


Z432調整! 2009.8

さすがS20。日本の工業遺産だけあり宝石のようなエンジンです。
完調になるとビックリするぐらいのパフォーマンスを感じさせてくれる
エンジンです。ミッションも絶好調です。
車体もサビ一つ無い非常に程度のよろしい個体でした。
数日間供にしました。17年前のアノ時のクルマに乗れるなんて、夢にも
思わなかった数日間でした。

オーナー様もきっと満足していただけると思います。


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Z432キャブ交換 2009.10

以前ご紹介いたしましたZ432です。今回はキャブ交換をさせていただきました。

前回は純正ソレックスを調整したのですが、ジェット類もあまり持ってなくて正直、ベストまで持って行くことが出来なかったのも事実です。


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Z432キャブ交換 2009.10

オーナー様もウェーバーに交換して、ブンブン言わせたいとのコトでウェーバー40と、トミタクファンネル装着のご依頼がありました。

オーナー様が持って来られたキャブをオーバーホールです。
イタリー製のホンモノの貴重品をお持ちで、トミタクも気合が入ります。

各部全バラにして、ブラスト&メッキも施していきます。


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Z432キャブ交換 2009.10

そして今回の大作業のウェーバー40用トミタクファンネルの新規製作です。
ウェーバー40はファンネルの形状が特殊で、元々純正ファンネルはファンネルツバの部分でインナーベンチュリー&アウターベンチュリーを押さえて固定するような仕組みになっておりますので、その部分もバッチリ製作です。 


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Z432キャブ交換 2009.10

現在製作用ジグをそろえている3種類のファンネルを並べてみました。
右から40パイ用、45パイ用、50パイ用とラインナップできました!
よく見るのが、ソレックス用のファンネルを装着しているのを見かけますが
そのままだと、各ベンチュリーが抜けてしまい、悲惨な状況になります。
スロットルバルブを開けるとファンネルからの段差は全く無くスムーズに流れていくような仕上がりになりました。
早速3基並べてみましたが、非常にカッチョエエです!!取り付けがワクワクしてきますね(笑)早速オーナー様に連絡を取り、入庫していただきました。


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Z432キャブ交換 2009.10

さて日本の宝、珠玉の逸品であるZ432をお預かりしてしめやかに作業開始です。 
とにかく貴重なクルマなので、細心の注意を払っての作業です。

慎重に交換していきます。ついでに燃料ホースも交換していきます。


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Z432キャブ交換 2009.10

久しぶりにS20のポートを覗いてみましたが、やはり6気筒2000CC
にしては、ポートが大きすぎると思います。。
やはり2300CC以上の排気量がベストバランスだと思いますね。。
最低線で2300にすると、相乗効果でパワーUPすると思います。

無事に取り付け完了です。 最高にカッチョエエです。
一人ガレージでワクワク喜んでいました。

いよいよ本題ココからセッティングの旅が始まります。


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Z432キャブ交換 2009.10

いよいよセッティング開始です。
基本的な部分を作業していきまして、走行開始です。
ファンネル効果発揮で、40パイにもかかわらず、メーンゼットが170でもキレイに焚けます。

ファンネルを取って走ると140でもブスブスになります。
それぐらい吸気部分の形状って大切なんですね。。

空気っていうのは非常に粘性がある気体のような気がします。


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Z432キャブ交換 2009.10

が、しかしタコメーター上で6500ぐらいはピュンと来るのですが
なぜかそこから7500ぐらいが多少もたついてしまいます。
電気値等も点検して適性値に合わせてみたのですが、最終がキレイに吹けません。

まさかとは思うのですが、バルタイ??タペットクリアランス??等が何かしら不具合を起こしているのかっていうことで、タペットカバーを外して点検しました。

タペットは少し狭いところもありましたが、とりあえずは大丈夫な感じです。

カムチェンも掛け間違えて無く良かったのですが、何気にチェーンを引っ張り上げると、タルタルです。


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Z432キャブ交換 2009.10

早速張り調整しました。これが原因で回転時の伸びでバルタイずれを起こしていたのかな?と思い、早速試乗です。

それでもTC(L型)に比べるとチェーンの周速は1/3程に落ちているのが高回転時を良く考えているエンジンだなぁと思います。

結果、改善はされたのですが、それでもまだ納得できません。

乗った感じてきには、回転の割りに速度は良く出て行きます。伸びが良いのです。
ガレージに戻り、まさかと思い下にもぐってトミタクZのデフと比べてみました。
きちんとR192が装着されていました。まさかとは思いますがR180でファイナルが3.9とか4.1になっているのでは?と思ったのです。

しかし、どう考えてもタコメーターの上の伸びが弱く最後にタコメーターの回転誤差をチェックしました。 デジタルの回転計と純正タコメーターを比べていきます。

1000おー、2000ん、3000んん?・・・6000なんじゃこりゃあ・・・。
なんと車輌側6000回転でデジタルタコは6900回っています。。

結果判明しました。私は実回転8000以上まで回していました。。


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Z432キャブ交換 2009.10

オーナー様に説明して、高回転時は1000回転ずつ足して見ていただくようになりました。 フィーリングには大満足していただき、こちらもうれしい限りでした。5速1000回転からカパッと全開で踏んでもぐずつかずにキチッとついてくるように持って行ってます。
オーナー様はそのまま金○山に走りに行かれました。絶好調とのことです。

約1週間またあの思ひ出の432に触れることが出来てホント幸せな時間を過ごす
コトが出来ました。 ありがとうございます。

写真はタペットカバーを取ったついでにTC24のヘッドの上に載せて432仕様にしてみました(笑)
各部寸法が違いすぎて装着出来ませんでした。
ならば逆はどうかと試みましたが、カムシャフトがカバーからはみ出してしまい、あえなく失敗におわりました・・・。